“参籠”のいろいろな読み方と例文
旧字:參籠
読み方割合
さんろう97.6%
おこもり2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時に薫は母宮が御病気におなりになって石山寺へ参籠さんろうをあそばされるのに従って行っていて騒がしく暮らしていたのであった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
過ぐる文久ぶんきゅう三年、旧暦四月に、彼が父の病をいのるためここへ参籠さんろうにやって来た日のことは、山里の梅が香と共にまた彼の胸に帰って来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
参籠おこもり堂とも言ふべき所には緬甸ビルマから来て印度インドの仏跡を巡拝する中流以上の老若男女の大連だいれんが逗留して居て、中に日本の処女かと想はれる美人が多く混つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)