“万延”の読み方と例文
読み方割合
まんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このお爺さんこそ安政あんせいの末から万延まんえん文久ぶんきゅう元治がんじ、慶応へかけて江戸花川戸はなかわどで早耳の三次と謳われた捕物の名人であることがわかった。
雲雀ひばりは死んだように黙ってしまい、菜の花も青い麦も雪の下だった。万延まんえん元年のこの日は、江戸表だけの天変地異ではなかったのである。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本の女の社会的地位は、サア・オルコツクの日本に駐剳ちうさつした時代、即ち嘉永かえい万延まんえん以来あまり進歩してはゐないらしい。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)