昔は、いまよりももっと、松の緑が青く、砂の色も白く、日本の景色は、美しかったのでありましょう。 ちょうど、いまから二千年ばかり前のことでありました。三保の松原の近くに、一人の若い舟乗りがすんでいました。ある朝のこと、東の空がやっとあかくなり …
著者 | 小川未明 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「コクミン一年生」1946(昭和21)年2、3月、「コクミン二年生」1946(昭和21)年4月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約13分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約21分(300文字/分) |