“片言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたこと97.0%
かたごと3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、まだ日本へ来たてだつていふんだけど、誰に教はつたか、片言かたことの日本語を時々使ふの。だから、なほ、悧巧には見えないわ。
モノロオグ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「アガンナサイ、アンタ。」とか、ただ「アンタ、アンタ。」とか、時々は「ホントニ、イロオトコダネ。」とか、そんな片言かたことであった。
プウルの傍で (新字新仮名) / 中島敦(著)
言ひ殘せし片言かたごとだになければ、誰れも尼になるまでの事の由を知らず、里の人々相集りて涙と共に庵室の側らに心ばかりの埋葬を營みて、卒塔婆そとばあるじとはせしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)