“片言交”の読み方と例文
読み方割合
かたことまじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくすると、二歳ふたつになる子が、片言交かたことまじりに何やら言う声がする。み割れるような、今の女中の笑い声が揺れて来る。その笑い声には、何の濁りもわだかまりもなかった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私がお抱き申して枕頭まくらもとへ参りますとネ、細ウいお手に、もみぢの様な可愛いお手をお取りなすつて、梅ちやんと一と声遊ばしましたがネ、お嬢様が平生いつもの様に未だ片言交かたことまじりに
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
片言交かたことまじりに彼等の云いそうな事を並べ立て、何でもの男は無心むしんを云われて居るに相違ないその無心は、屹度きっと麝香じゃこうれろとか何とか云われた事があるに違いないと推察して、文句の中に
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)