“片言隻語”の読み方と例文
読み方割合
へんげんせきご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要するに彼等はる特殊の場合に、る特殊の目的をもって現れたる、古経典こきょうてん片言隻語へんげんせきごもって、一般的真理なりと思考して居るから困るのである。
またの逢瀬おうせの約束やら、これからほかの座敷へ行くつらさやら、とにかく寸鉄すんてつ人を殺すべき片言隻語へんげんせきごは、かえって自在に有力に、この忙しい手芸の間に乱発されやすいのである。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
権威者の片言隻語へんげんせきごまでも信ずるの弊は云うまでもない事であるが、権威を過信する弊害はあながちこれらの枝葉の問題に止まらない。もっと根本的な大方針においてもまた然りである。