“隻語”の読み方と例文
読み方割合
せきご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法、隻語せきごを交ゆることを得ず、翁独語するものの如くして曰く、「むしろ玉と為りて砕くるとも、瓦と為りて全うするなかれ」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
此の疑獄に向て余は隻語せきごだに容喙ようかいすべき権利なし、然かのみならず、余は此際特に謹慎を加へて、彼等人民が今回の動静に就ては務めて沈黙を守らんと欲す。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
久しき後馬よりおろして、我を推して進ましむ。かれこれ復た隻語せきごを交へず。狹き門を過ぎてはしごを降りぬ。