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隻語
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せきご
ふりがな文庫
“
隻語
(
せきご
)” の例文
法、
隻語
(
せきご
)
を交ゆることを得ず、翁独語するものの如くして曰く、「むしろ玉と為りて砕くるとも、瓦と為りて全うする
勿
(
なか
)
れ」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
此の疑獄に向て余は
隻語
(
せきご
)
だに
容喙
(
ようかい
)
すべき権利なし、然かのみならず、余は此際特に謹慎を加へて、彼等人民が今回の動静に就ては務めて沈黙を守らんと欲す。
鉱毒飛沫
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
久しき後馬より
卸
(
おろ
)
して、我を推して進ましむ。かれこれ復た
隻語
(
せきご
)
を交へず。狹き門を過ぎて
梯
(
はしご
)
を降りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
オリヴィエはもう彼からわずかな片言
隻語
(
せきご
)
をしか引き出すことができなかった。オリヴィエから尋ねられると彼は馬鹿げた答えばかりした。オリヴィエはがっかりした。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それどころかほんの一寸した片言
隻語
(
せきご
)
、たとえば「平次は猶もあら縄たくり」と言う一句から、荒々しいものへの嫌忌の心を植えつけられ、「と言うもほとけ気徳右衛門」という一句からやさしい
光り合ういのち
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
隻
常用漢字
中学
部首:⾫
10画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“隻”で始まる語句
隻手
隻
隻眼
隻脚
隻腕
隻頬
隻句
隻足
隻方
隻肱