“言交”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいかわ44.4%
いひか33.3%
いひかは22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに、私は接近が出来ないで此様こんなに煩悶しているのに、隣の俗物は苦もなく日増しに女に親しむ様子で、物を言交いいかわす五分間がいつか十分二十分になる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
風情ふぜい一段いちだんで、みぎはには、所々ところ/″\たけひく燕子花かきつばたの、むらさきはなまじつて、あち此方こちまたりんづゝ、言交いひかはしたやうに、しろはなまじつてく……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……「やあ」と洋杖ステツキをついてまつて、中折帽なかをればうつたひとがある。すぐにわたし口早くちばや震災しんさい見舞みまひ言交いひかはした。花月くわげつ平岡權八郎ひらをかごんぱちらうさんであつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)