“いひか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言交33.3%
言掛22.2%
云掛11.1%
井光11.1%
井冰鹿11.1%
言懸11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つく/″\とれば無残むざんや、かたちのないこゑ言交いひかはしたごとく、かしらたゝみうへはなれ、すそうつばりにもまらずにうへからさかさまつるしてる……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほとん独言ひとりごとだつたが、しかし言掛いひかけられたやうでもあるから
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見て否々いや/\人違ひとちがひに非ず盜賊は此者に相違なく此程我に無心を云掛いひかけしを聞ざるゆゑぬすびに入しならん直樣すぐさまうつたへ申べしと云を町内の人々來り我等にあづけ給へとて無理に四郎右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「神武紀」にはまた「やつかれれ国つ神、名を珍彦うずひこふ」とあり、また同紀吉野の条には、「臣は是れ国つ神名を井光いひかす」
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「私はこの国の神で井冰鹿いひかと申すものでございます」とお答えいたしました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
談話だんわ次手ついでに松川が塾の荒涼たるをかこちしより、予は前日藪をけんせし一切いつさいを物語らむと、「実は……」とわづか言懸いひかけける、まさに其時、啾々しう/\たる女の泣声なきごえ、針の穴をも通らむず糸より細く聞えにき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)