“言掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいがか37.5%
いひか25.0%
いひかけ12.5%
いいか12.5%
いいがかり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに俺としても家督を追われたうらみがある、親のかたきなどと旧弊な言掛いいがかりも附けようと思えば附けられよう。だがこの男も結局は俺の心をき立ててはれぬ。小さいのだ、下らぬのだ。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
理學士りがくし言掛いひかけて、わたしかほて、して四邊あたりた。うしたみせ端近はしぢかは、おくより、二階にかいより、かへつて椅子いすしづかであつた——
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明日召連めしつれべく旨忠兵衞并に差添さしぞへの町役人へ申渡され白洲しらすは引けければ忠兵衞は心も空に立戻り云々しか/″\なりと長庵が言掛いひかけし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ソコデ私に叔父があるから、其処そこいって何か話をして、ついでながら夫れとなく再遊の事を少しばかり言掛いいかけて見ると、夫れは/\恐ろしい剣幕で頭からしかられた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
姉小路卿暗殺事件に言掛いいがかりをつけられて、小クーデター的に禁裡護衛を解かれた改良派の盟主薩藩の武力は——藩主はその三月、攘夷軽挙の不可を入説して、もとより容れられないので
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)