言掛いひかけ)” の例文
明日召連めしつれべく旨忠兵衞并に差添さしぞへの町役人へ申渡され白洲しらすは引けければ忠兵衞は心も空に立戻り云々しか/″\なりと長庵が言掛いひかけし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
言掛いひかけるぞと聞よりお文はワツと泣出しつかみ掛らん有樣なれば大岡殿大音聲だいおんじやう默止だまれ爾等なんぢらは此所を何處と心得るしかも天下の決斷處けつだんしよなるぞコレ/\段右衞門其方は文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忘れたかとまことしやかにのゝしればお富はあきれて涙も出ず暫時しばしもくして居る容子ようすに大岡殿は長庵が言掛いひかけなりと思はるれどわざことばゆるめられ双方さうはう無證據のあらそひなれば猶吟味をとげんと申されるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)