“無残”のいろいろな読み方と例文
旧字:無殘
読み方割合
むざん82.1%
むご10.7%
みじめ3.6%
むごたら3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つく/″\とれば無残むざんや、かたちのないこゑ言交いひかはしたごとく、かしらたゝみうへはなれ、すそうつばりにもまらずにうへからさかさまつるしてる……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、さすがに心ない土人たちの眼にも、この無残むごたらしさだけは正視することができなかったとみえて、いずれも顔をそむけながら口々にわめき立てた。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
白いベッドの上によこたえられた無残みじめな自分の姿が明かに見えた。鎖を切って逃げる事ができない時に犬の出すような自分のうなり声が判然はっきり聴えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「この無残むごたらしいお前の自害も元はといえば右衛門めがよしない事を云ったからじゃ!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)