無残むご)” の例文
旧字:無殘
と、さすがに心ない土人たちの眼にも、この無残むごたらしさだけは正視することができなかったとみえて、いずれも顔をそむけながら口々にわめき立てた。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
あの音のガンガン鳴り続けいるうちなら、わたしたちがドンナに無残むごい殺されようをしても村の人には聞えやせんでなあ。一知は村の者から頼まれて、私たちを殺しに来た奴かも知れんと思うがなあ。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
思いもかけぬ無残むごい姿の仏様じゃ。