“いひがか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
云懸50.0%
言懸50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殘念ざんねんに存じいかりの餘り打捨うちすてんと思ひつめたる事由迄ことがらまで委細ゐさいに申立たり又久兵衞は己れが惡巧わるだくみを押隱おしかく是非々々ぜひ/\百兩の云懸いひがかりを通して文右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其所へ引据させ一通り吟味ぎんみに及びし處文右衞門は元より潔白けつぱく武士さぶらひゆゑいさゝかもつゝかくさず新藤市之丞より返濟へんさいしたる金子のわけ又久兵衞が百兩の云懸いひがかりをなし盜賊たうぞくの惡名をおはせんとしたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すまさん程にサア/\素直すなほに御返しあれとおもひよら言懸いひがかりに女房お政は大に驚きりやマア久兵衞さん途方とはうもない百兩の金子をば文右衞門がとりしなどとは跡形あとかたもなき云懸いひがか假令たとへ戲談じようだんにもせよ然樣の事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
返せし處は實に頼母敷たのもしき心底しんていなるが今のはなしの樣子やうすにては其大橋氏へ百兩の金が紛失ふんじつしたと言懸いひがかりし油屋の番頭こそ不屆ふとゞきなるやつなれ浪人しても帶刀たいたうする身が盜賊たうぞく惡名あくみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
受出せしならんなどと跡形あとかたもなき言懸いひがかりを申すゆゑしちを請出したるは市之丞より遣はしたる金子なりと其譯そのわけを申せしかども一かうに聞入ず終にをつとに向ひ盜賊たうぞくよばはりを致すゆゑをつとはらすゑかね既に久兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女とあなどりて當事あてこともなき言懸いひがかり成程一夜の中に金の出來たるを不思議ふしぎいはるれど夫は只今も申せし通り新藤市之丞がもつて來たる金なるに御前は何と思ひしにや無體むたいふも程があるとお政は無念むねん切齒はがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)