“かたこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片言84.2%
片語13.2%
方言2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アガンナサイ、アンタ。」とか、ただ「アンタ、アンタ。」とか、時々は「ホントニ、イロオトコダネ。」とか、そんな片言かたことであった。
プウルの傍で (新字新仮名) / 中島敦(著)
「誰でもいい! 外国語のわかるものはみんな出て来い! 片語かたことでもかまわぬし、また土語でもかまわんぞ! 申し出てくれ!」としまいには大尉は大声で呶鳴どなった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
しかしながらその子供の方言かたことの全部が、先人の言葉の通りに匡正されるものではない。知らず知らずの間に少しずつの変化が起って行くのは免れぬ。
特殊部落の言語 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
それを側に付いている大人が匡正したり、また子供の成長とともに自然に他人の言葉を聞き習ったりして、いつとはなしに方言かたことの多い子供言葉は消滅して、その地方の普通語になってしまうのである。
特殊部落の言語 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)