“ほうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
保元37.5%
法眼28.1%
方言15.6%
放言6.3%
法験6.3%
宝原3.1%
法諺3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
保元ほうげん平治へいじの乱である。しかも古来の歴史家は、この両度の大乱の暗いかげに魔女の呪詛のろいの付きまつわっていることを見逃しているらしい。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
保胤の兄保憲は十歳ばかりの童児の時、法眼ほうげん既に明らかにして鬼神を見て父に注意したと語り伝えられた其道の天才であり
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
とにかく、眼につく草であるゆえに、諸国で何十もの方言ほうげんがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
と、その目撃者はたいへん自信に充ちて放言ほうげんしたという。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
誰にはゞかるところもないのだが、たゞ貴僧は法験ほうげんがめでたくおわしますので、貴僧の法力ほうりきで抑えられるのが一番恐ろしい、何卒なにとぞ年来の師壇のちぎりを思って、たといその折朝廷からお召しがあっても
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なお矢岳の山脚さんきゃくと相接するところに、宝原ほうげんの高原があるが、この高原がまた見渡す限りのつつじ原で、すぐ目の下にこのお花畑を見下みおろす五月の高岩山が、如何いかに美しいであろうかは
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
という法諺ほうげんも存したほどである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)