“弾煙”の読み方と例文
読み方割合
たまけむり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに味方の左翼が猛突撃を起しているにかかわらず、しきりと弾煙たまけむりのみ立てて、火器の威力をたのみ過ぎていたためである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしこの鈍い音響も、また途端にばくとして揚がった弾煙たまけむりの匂いも、甲冑の武者の血を猛ぶらすには充分なものだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それへ向って、対岸のよしの中から、ぱッと弾煙たまけむりが立ち、つづいて、パチパチパチとつるべ撃ちがそそがれたのであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)