“ふじょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扶助55.6%
巫女44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺害せられたフランス人の家族の扶助ふじょ料として、土佐藩主が十五万どるを支払うことが三つである。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
働き者をとられるとその日から暮しにこまるという理由で五十円の結納ゆいのう金、結婚後は月々十円の扶助ふじょ料という条件をお綱の母親がもちだした。一歩もひこうとしなかった。
禅僧 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
奥州の田舎に今も多く住む盲目の巫女ふじょ、土地によってはゴゼといい、ワカといい、またはモリコともオカミサンともいう者を、南部と津軽の各郡ではイタコという。
廻ってくるイダコという盲目の巫女ふじょが、こういう語りものを持っていたのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)