“くちよせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口寄60.0%
巫女20.0%
口憑20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうしたえ、口寄くちよせひとつやつてねえかえ」大勢おほぜいうちからしたものがあつた。あし葉末はずゑ微風びふうにもなびけられるやうこのためみなぞよ/\とまたさわいだ。群集ぐんしふうちにはおつぎもまじつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして座敷ざしきすみ瞽女ごぜかはつて三味線さみせんふくろをすつときおろしたとき巫女くちよせ荷物にもつはこ脊負しよつて自分じぶんとまつた宿やどかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
巫女くちよせとなへたことだけでは惡戯いたづらわかしゆ意志こゝろらない二人ふたりには自分等じぶんらがいはれてることゝはこゝろづくはずがなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それが奇怪至極にも、尼寺の鉄則を公然と踏み躪っているばかりではなく、推摩居士は竜樹の再身と称して、諸菩薩の口憑くちよせや不可思議な法術をも行い、次第に奇蹟行者の名を高めるに至った。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)