“侠客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうかく61.8%
おとこだて17.6%
おとこ14.7%
だてしゅう2.9%
をとこ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼はかくれて、不思議な星のごとく、さっの幕を切ってあらわれるはずの処を、それらの英雄侠客きょうかくは、髀肉ひにくたんに堪えなかったに相違ない。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
エドワルド、セビルという侠客おとこだてがございますが、これを江戸屋えどや清次郎せいじろうという屋根屋の棟梁とうりょうで、侠気おとこぎな人が有ったというお話にします。
街道では林蔵と猪之松とが、遠巻きに見物の群を置き、どちらも負けられない侠客おとこと侠客との試合それも真剣の果し合いの、白刃を互いに構えていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「茅場町植木店、和泉いずみ屋という魚屋の主人、交際つきあいの広い先ずは侠客だてしゅう、ご貴殿方も名ぐらいはあるいはご存知かもしれませぬ、次郎吉という人物でござるよ」
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
配分はいぶんして侠客をとこづくで呑込のみこんで居てやつたのに金を何で貴殿おまへみついだなどとは不埓ふとい云樣いひやうだと泣聲なきごゑを出して云ひつのるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)