“清次郎”の読み方と例文
読み方割合
せいじろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エドワルド、セビルという侠客おとこだてがございますが、これを江戸屋えどや清次郎せいじろうという屋根屋の棟梁とうりょうで、侠気おとこぎな人が有ったというお話にします。
「なんだね? 清次郎せいじろう氏。おめえ、半纒はんてんさまで禿頭はげあたまとしたのかね? 禿頭なら、その頭だけで沢山なようなもんだが……」
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
慇懃いんぎんに小腰を屈めたのは、石原利助の子分で、清次郎せいじろうという中年男、年は平次よりだいぶ上でしょうが、岡っ引の子分よりは商人といった感じのする、目から鼻へ抜けるようなたちの男です。