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丹次郎
読み方 | 割合 |
たんじろう | 71.4% |
たんじらう | 28.6% |
また『春色梅暦』では、
丹次郎を
尋ねて来る
米八の
衣裳について「
上田太織の鼠の棒縞、黒の小柳に紫の山まゆ縞の縮緬を
鯨帯とし」
「丹さんは
唐琴屋の
丹次郎さ。わからねえのか。
今時の娘はだから野暮で仕様がねえ。おかみさんに聞いて
御覧。おかみさんは知らなくってどうするものか。」
潜門の
板屋根には
痩せた
柳が
辛くも
若芽の緑をつけた枝を
垂してゐる。冬の
昼過ぎ
窃かに
米八が病気の
丹次郎をおとづれたのもかゝる
佗住居の
戸口であつたらう。