“若芽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかめ91.7%
モエ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは、あのときのみごとなかえでの若芽わかめです。あるおおきな、かみきりむしがんできてぷつりとってしまいました。
谷間のしじゅうから (新字新仮名) / 小川未明(著)
来年かれると芽が出て空気中の養分を取るまで土の下でその若芽わかめを養っているのですから胚乳と申します。玉子でいえば黄身きみと同じ事です。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
二歳ふたつ年齡としから十六歳じふろくになるまで何度見たか知れないこの海を、わたしは畢竟ウヂケデ空虚ボヤラと見て居たのだ。そこの表情には春、雪解けの野原で銀色の草の若芽モエを喰ふ牛のハダ柔和ヤヤシミがある。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)