“わかめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若布40.0%
若芽27.5%
嫩芽20.0%
和布7.5%
海藻2.5%
若和布2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄さんはいそへ打ち上げられた昆布こぶだか若布わかめだか、名も知れない海藻かいそうの間を構わずけ廻りました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
食料は米味噌こめみそ、そのほかに若布わかめ切り干し塩ざかななどはぜいたくなほうで、罐詰かんづめなどはほとんど持たない。
地図をながめて (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
潜門くゞりもん板屋根いたやねにはせたやなぎからくも若芽わかめの緑をつけた枝をたらしてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
雷鳥らいちようははひまつの高山植物こうざんしよくぶつ若芽わかめ食物しよくもつとしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
躑躅の灌木の群は丘の円味を一面に鳶色とびいろに覆うているその上へつぼみの花と嫩芽わかめとの萌しが色のうす葛をかけたように見えます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
支那では蘆筍といってその嫩芽わかめを食用にし市場にも売っているが、日本のものは支那のものより瘠せているから誰れもその筍を採て食う人がない。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
徳島の和布わかめ羊羹に付いて居た小箋にも、薄墨ずりの詩があつた。
菓子の譜 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)
ところが玄喜は三十歳の時に、病気でなくなってしまいましたので、女房は気の毒な寡婦の身となり、子供は孤児となりまして、家計も貧しくなりました。が、女房は健気けなげにも、他へ再婚しようともしないで、山へ登って行って薪を拾ったり、浦へ出て行って和布わかめをかったり、苦心して子供を育てました。
真間の手古奈 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
海藻わかめつづったような、恐ろしい襤褸ぼろが、二三枚無いことはありませんでしたが、五月になるとそれを剥がれて、陽の当るうちは、岩の上でも、藪の中でも、赤裸で暮らさなければならないお鳥だったのです。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あらたへの藤戸の浦に若和布わかめ売るおとひをとめは見れど飽かぬかも
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)