和布わかめ)” の例文
が、女房は健気けなげにも、他へ再婚しようともしないで、山へ登って行って薪を拾ったり、浦へ出て行って和布わかめをかったり、苦心して子供を育てました。
真間の手古奈 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
徳島の和布わかめ羊羹に付いて居た小箋にも、薄墨ずりの詩があつた。熊本の檜垣飴の中には、檜垣のをうなの歌を記した、色とり/″\の詩箋のやうな紙が幾枚もはいつて居た。
菓子の譜 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)
烟出けむりだしの広さ八畳敷、これに和布わかめ、ヒジキ、乾魚ひうおなどを貯え、凶歳に村民を救うた。