“たんじろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
丹次郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
潜門くぐりもんの板屋根にはせた柳がからくも若芽の緑をつけた枝をたらしている。冬の昼過ぎひそかに米八よねはちが病気の丹次郎たんじろうをおとずれたのもかかる佗住居わびずまい戸口とぐちであったろう。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしはまた更に為永春水ためながしゅんすいの小説『辰巳園たつみのその』に、丹次郎たんじろうが久しく別れていたその情婦仇吉あだきちを深川のかくれにたずね、旧歓をかたり合う中、日はくれて雪がふり出し
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)