“おとこだて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男達40.0%
男伊達26.7%
侠客20.0%
〽男達3.3%
侠気3.3%
侠漢3.3%
男立3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて男達おとこだてとして名を売り、命を投げ出して暴れまわったつらだましいは、四十歳を越したいまでもその風貌に残っている。
日本の江戸時代の男伊達おとこだてとかいうものに、ちょっと似ているところがあったようです。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私は権之助という侠客おとこだての物語を想うた、いつか駅長の使いをしてやった時、駅長は遠慮する私を無理に引きとめて、南の縁で麦酒ビールを飲みながら私にいろいろの話をしてくれた
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「さあさあ太夫たゆうさん一踊り、ご苦労ながら一踊り……〽男達おとこだてならこの釜無かまなしの流れ来る水止めて見ろ……ヨイサッサ、ヨイサッサ」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と素より侠気おとこだての人ゆえ、御案内の通り恐ろしい谷間の急な坂を登って参り、庚申塚のります折田の根方へ来て見ますると、血が少し流れて居るのみで、供の女中岩と申すものゝ死骸が見えません。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「大人物です。世にいう侠漢おとこだてです。ぜひ、いちど会ってごらんなさい。そして、お連れの人のことも、事情をいって頼めば、呑みこんで下さるにちがいありません」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他人でない、扱うてくれたまえ。(神官かんぬしに)貴方あなたも教えの道は御親類。(村長に)村長さんの声名にもお縋り申す。……(力士に)な、天下の力士は侠客きょうかくじゃ、男立おとこだてと見受けました。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)