“きょうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兇器30.6%
侠気23.6%
狂喜11.1%
狂気11.1%
凶器5.6%
驚喜5.6%
怯気4.2%
強記1.4%
拱基1.4%
狂器1.4%
(他:3)4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこういう立派な心の歌もです、強盗をする場合に用いますとその歌は兇器きょうきとなりその人は大悪人とならざるを得ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「そうです。うまく撮ったつもりです。——だが閣下は殺害されました。兇器きょうきは鍼で、同じように延髄を刺しつらぬいています」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
言いざまにかしらがまずまっさきにもろはだぬぎになりましたから、勇みと侠気きょうきと伝法はおよそ江戸鳶の誇りです。
侠気きょうき、胆力、度量、むしろ女性にはあらずもがなの諸徳を、この老女は多分に持っているには違いありません。
かれが血刀ちがたなを振って、狂喜きょうきのこえを空になげると、クロはしずかにおりてきて、小船のはしに、翼をやすめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのむかし狂喜きょうきした若者たちが、ひたいにバラの花を巻いて、美しいライスの姉妹しまいたちとおどったところです。
そのときあのやぐらの上のゆるいふくの男はにわかに赤いはたをあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
手に手に異様な凶器きょうきを持ち、目玉をむき出し歯をむき出して、怒れる野獣群のように僕を目がけてとびついた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
犯人は洋服姿の大男で、中指のない四本指の右手が最大の特徴とくちょう凶器きょうきせられつつ沈着なる宿直員の観察かんさつ
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
けれども更に私の眼を驚喜きょうきせしめたものは、熔岩流の間にはぐくまれたところの自然の美しさであった。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
小林少年は目早く、先生のぶじな姿を見つけますと、驚喜きょうきのさけび声をたてて、そのそばへかけよりました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
倦怠や郷愁やまた怯気きょうきなどという果てしない迷いは、生命の安全感が比較的多いところに身を置いているときほど執拗しつように作用して来るのだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「敵を知る者は勝つ。怖るべき敵を怖るるは決して怯気きょうきではない。よろしく、都へ人を上せて、曹丞相そうじょうしょうより精猛の大軍を乞い、充分戦法を練って攻めかかるべきであろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その強記きょうきはいかなる市井しせい瑣事さじにも通じ、その方寸には、浮世の大海に刻々寄せては返す男浪おなみ女浪めなみひだの一つ一つをすら常にたたみこんでいる大岡忠相であった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その門はおごそかなルイ十四世式の建築であって、直線式の拱基きょうき欄干がついており、平たい二つの円形浮き彫りが両側についていた。
「勇は逆徳ぎゃくとくなり。兵は狂器きょうきなり。軽々しく用いてはなりませんぞ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
経机きょうきの上へ悠然と腰をおろして、前の畳へ二本の抜き身を突きさした、それに対して、老いた役者が白い綿入れに巻き帯して平伏している。
増上寺物語 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
の一言がよく証明している。青々というのは“青くさくも”の意味だ。佐久間玄蕃允げんばのじょうが、中入りの危険を冒して大岩、岩崎の二城塁を一挙に攻めり、これに驕旗きょうきをひるがえして、
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
副将には、龔起きょうきをえらび、各三千騎を附して、にわかに、それへ差し向けると共に、孔明は、城兵の突出をおそれて、陣を二十里外へ退いた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わが大将謝雄も、敵の王双に斬って落され、二陣に続いて行ったわが龔起きょうき将軍も、王双のために一刀両断にされました。——魏の王双は抜群で、とても当り得る者はありません」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)