凶器きょうき)” の例文
お三根を殺傷さっしょうした凶器きょうきは、なんであるかわからないが、なかなかあじのいい刃物はものであるらしく、頸動脈はずばりと一気に切断されていた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すぐ眼の前の新聞記事によれば、犯人は凶器きょうきを持っていたとあるではないか! うっかり声でも立てたなら、どんなことになるかも知れない。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
透明人間とうめいにんげんのもう一つの弱いところは、凶器きょうきを持ってあるけないことです。
手に手に異様な凶器きょうきを持ち、目玉をむき出し歯をむき出して、怒れる野獣群のように僕を目がけてとびついた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
犯人は洋服姿の大男で、中指のない四本指の右手が最大の特徴とくちょう凶器きょうきせられつつ沈着なる宿直員の観察かんさつ
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
凶器きょうきはどこにあるのか。おなじ屋根の下に一生けんめい研究をつづけている針目博士に、この事件は関係が有るのかないのか。謎はいつとかれるのであろうか。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)