“凶暴”の読み方と例文
読み方割合
きょうぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血を見て凶暴きょうぼうになったかれらは、かねての計画を実行にうつした、まもなくベン夫妻と、一等運転手がたおされた。悪漢あっかんどもは完全にセルベン号を占領せんりょうした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
おれだって、凶暴きょうぼうな魔物ではない。妻子を見殺しにして平然、というような「度胸」を持ってはいないのだ。配給や登録の事だって、知らないのではない、知るひまが無いのだ。
桜桃 (新字新仮名) / 太宰治(著)
カビ博士と名のる辻ヶ谷君のせつなるたのみにより、僕は海底ふかく分け入って、凶暴きょうぼうなる未知の怪生物族を探し、それと重大なる談判だんぱんをしなくてはならない行きがかりとはなった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)