“凶報”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうほう66.7%
しらせ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、あしげて、十九日、いよいよ大坂を出発せんと、意を決した前夜、またも火のつくような凶報きょうほうが、紀州方面から入った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その凶報きょうほうはおだやかなりし老人の胸を攪乱かくらんしたばかりでなく、宵祭よいまつりをいわうべき平和な家庭をもかきにごした。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その翌日は、八五郎に誘はれて、神樂坂へ出かけようとして居る平次のところへ、岩戸町の下つ引が、思ひも寄らぬ凶報しらせを持つて飛んで來ました。
その翌日は、八五郎に誘われて、神楽坂かぐらざかへ出かけようとしている平次のところへ、岩戸町の下っ引が、思いも寄らぬ凶報しらせを持って飛んで来ました。