トップ
>
『増上寺物語』
ふりがな文庫
『
増上寺物語
(
ぞうじょうじものがたり
)
』
五千両の無心 慶応二年師走のある寒い昧暗、芝増上寺の庫裏を二人の若い武士が襲った。二人とも、麻の草鞋に野袴、革の襷を十字にかけた肉瘤盛り上がった前膊が露である。笠もない、覆面もしない。 経机の上へ悠然と腰をおろして、前の畳へ二本の抜き身を突 …
著者
佐藤垢石
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
慨
(
がい
)
露
(
あらわ
)
前膊
(
まえかた
)
惨々
(
さんざん
)
厳
(
おごそ
)
経机
(
きょうき
)
御廟
(
おたまや
)
脇差
(
わきざし
)
欺
(
あざむ
)
混淆
(
こんこう
)
烏有
(
うゆう
)
箪笥
(
たんす
)
紊
(
みだ
)
素人
(
しろうと
)
縺
(
もつ
)
繙
(
ひもと
)
旱魃
(
かんばつ
)
茣蓙
(
ござ
)
草鞋
(
わらじ
)
袍衣
(
ほうい
)
襷
(
たすき
)
辛
(
つら
)
鋳
(
い
)
閾
(
しきい
)
駕籠
(
かご
)
鬱蒼
(
うっそう
)
庵
(
いおり
)
与
(
あずか
)
何処
(
どこ
)
偽
(
いつわ
)
台詞
(
せりふ
)
堂宇
(
どうう
)
夥
(
おびただ
)
如何
(
いか
)
帰依
(
きえ
)
序
(
ついで
)
庫裏
(
くり
)
樅
(
もみ
)
忌
(
い
)
忝
(
かたじ
)
怯
(
おび
)
成行
(
なりゆき
)
掠奪
(
りゃくだつ
)
斗栱
(
ときょう
)
下々
(
しもじも
)
昧暗
(
まいあん
)
杜
(
もり
)