“昧暗”の読み方と例文
読み方割合
まいあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶応二年師走のある寒い昧暗まいあん、芝増上寺の庫裏くりを二人の若い武士が襲った。二人とも、麻の草鞋わらじに野袴、革のたすきを十字にかけた肉瘤盛り上がった前膊まえかたあらわである。笠もない、覆面もしない。
増上寺物語 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
昧暗まいあんから暁へ移った庭へ、雄鶏おんどりが先へ飛び降りて、ククと雌鶏めんどりを呼んだ。
父の俤 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)