“昧爽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まいそう29.4%
まいさう17.6%
まだき17.6%
よあけ17.6%
あけぐれ11.8%
あけがた5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月夜には月光の色に、太陽の照る昼は、きらめく黄金色に、朝は昧爽まいそうのバラ色に、夕暮はあたたかいあかね色に、そして雨の夜は、正確にその濡れた闇の色に。
メリイ・クリスマス (新字新仮名) / 山川方夫(著)
しかるに家業かげふ出精しゆつせいゆゑもつて、これよりさきとく一個いつここの鍛冶屋かぢやしやうたまひしより、昧爽まいさうける市街しがい現象げんしやううておもむきへんじ、今日けふ此頃このごろいたりては、鍛冶屋かぢや丁々てう/\ふもさらなり
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さる程にわれ、今朝の昧爽まだきより心地何となく清々すが/\しきを覚えつ。小暗をぐらきまゝに何心なく方丈の窓を押し開き見るに、思はずあつと声を立てぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
孝子が初めて此學校に來た秋の頃は、毎朝昧爽よあけから朝飯時まで、自宅に近所の子供等を集めて「朝讀」といふのを遣つてゐた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
陣貝の法螺貝聴けば武者押しに今ぞ押しゆく昧爽あけぐれの空
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昧爽あけがたのこの山上に われ嘗て立ちしことあり
艸千里 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)