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昧爽
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まいさう
然るに
家業出精の
故を
以て、これよりさき
特に
一個この
鍛冶屋を
賞し
給ひしより、
昧爽に
於ける
市街の
現象日を
追うて
趣を
變じ、
今日此頃に
到りては、
鍛冶屋の
丁々は
謂ふも
更なり
吉見九郎右衛門 東組同心 暴動当日の
昧爽、西町奉行堀利堅に上書す
天未に
闇し。
東方臥龍山の
巓少しく
白みて、
旭日一帶の
紅を
潮せり。
昧爽氣清く、
神澄みて、
街衢縱横の
地平線、
皆眼眸の
裡にあり。
然して
國主が
掌中の
民十萬、
今はた
何をなしつゝあるか。