昧爽まだき)” の例文
さる程にわれ、今朝の昧爽まだきより心地何となく清々すが/\しきを覚えつ。小暗をぐらきまゝに何心なく方丈の窓を押し開き見るに、思はずあつと声を立てぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
昧爽まだきの風の中より
〔弓のごとく〕 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
其身は弥勒の仏像を負ひて呉家の系図をふところにし、六美女の手を引きて、あくる日の昧爽まだきに浜崎を立ち出で、あずまの方を志す。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)