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昧爽
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まいそう
ふりがな文庫
“
昧爽
(
まいそう
)” の例文
月夜には月光の色に、太陽の照る昼は、きらめく黄金色に、朝は
昧爽
(
まいそう
)
のバラ色に、夕暮はあたたかい
茜
(
あかね
)
色に、そして雨の夜は、正確にその濡れた闇の色に。
メリイ・クリスマス
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
読者はこの語によって、
昧爽
(
まいそう
)
の
静
(
しずか
)
な空気の中に匂う梅の花の趣を感じさえすればいいのである。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
天人の
衣
(
ころも
)
はけむりのようにうすくその
瓔珞
(
ようらく
)
は
昧爽
(
まいそう
)
の
天盤
(
てんばん
)
からかすかな光を
受
(
う
)
けました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一日
昧爽
(
まいそう
)
、
櫛沐
(
しつもく
)
ニ
方
(
あた
)
リ、打門ノ声甚ダ急ナルヲ聞キ、楼欄ニ
憑
(
よ
)
ツテ
之
(
これ
)
ヲ観ルニ、客アリ。
清癯
(
せいく
)
鶴ノ如シ。戸ニ当リテ立ツ。スミヤカニ
倒屣
(
とうし
)
シテ之ヲ迎フ。既ニシテ門ニ入リ名刺ヲ出ダス。
斗南先生
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
十三日の
昧爽
(
まいそう
)
に、勝久は森田町の勝四郎が家へ手紙を遣った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
昧爽
(
まいそう
)
か、夕方か、
乃至
(
ないし
)
は昼間か、そういう時間はこの句に現れていない。船中にある作者は、岸近く繋いだことによって、野を渡る微風を感じ、そこに流るる稲の香をなつかしんだものであろう。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
昧
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
爽
常用漢字
中学
部首:⽘
11画
“昧爽”で始まる語句
昧爽時