“昧者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まいしや60.0%
まいしゃ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
りとて理を談ずるを聞くことだに能はざる世の昧者まいしやに、成心あらせじと願ひて、唯實を記したるのみを見て悟れといはむは、おそらくは難題ならむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
知者は三千里外にその臭を避け、昧者まいしやは一弾指間しかんにその毒にあたる。思ふに是泥黎でいり口業こうげふ羅貫中らくわんちう水滸伝すゐこでんを作つて、三生唖子さんせいあしを生むとせば、寿陵余子また骨董羹を書いて、そも如何いかん冥罰みやうばつをか受けん。
大人たいじん手足しゅそくとなって才子が活動し、才子の股肱ここうとなって昧者まいしゃが活動し、昧者の心腹しんぷくとなって牛馬が活動し得るのはこれがためである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
詩なりと言わばもとより昧者まいしゃの言のみ、趣味的に他が感覚をうごかすべき人格と態度とを有するものあらば、その態度すなわち詩、人格すなわち詩と称すべきなり
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)