“心腹”の読み方と例文
読み方割合
しんぷく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大人たいじん手足しゅそくとなって才子が活動し、才子の股肱ここうとなって昧者まいしゃが活動し、昧者の心腹しんぷくとなって牛馬が活動し得るのはこれがためである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「県の押司おうしで、じつはこの晁蓋とは、義兄弟といってよいほど、日ごろ、心腹しんぷくよしみを結んでいた人です」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斉は斉泰せいたいなり、黄は黄子澄こうしちょうなり、練は練子寧れんしねいなり、しかして方は即ち方正学ほうせいがくなり。燕王にして功の成るや、もとよりこの四人を得て甘心かんしんせんとす。道衍は王の心腹しんぷくなり、はじめよりこれを知らざるにあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)