“斉泰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なりやす75.0%
せいたい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時の大守加賀中将斉広なりながは大志があり、幸吉の才能をめでて飛行具を作らせましたが、次の斉泰なりやす卿の代になると、幕府の思惑をはばかって老臣共がやかましく言い
天保の飛行術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
古老ころうの伝える所によると、前田家では斉広以後、斉泰なりやすも、慶寧よしやすも、煙管は皆真鍮のものを用いたそうである、事によると、これは、金無垢の煙管にりた斉広が
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
帝のためひそかに図る者をばたれとなす。いわく、黄子澄こうしちょうとなし、斉泰せいたいとなす。子澄は既に記しぬ。斉泰は溧水りっすいの人、洪武十七年よりようやく世にづ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東角門の言は、すなわち子澄七国しちこくの故事を論ぜるの語なり。子澄退いて斉泰せいたいと議す。泰いわく、えん重兵ちょうへいを握り、かつもとより大志あり、まさこれを削るべしと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)