“せいたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青黛31.4%
生態14.3%
青苔14.3%
生体8.6%
世態5.7%
青岱5.7%
声帯5.7%
斉泰2.9%
星体2.9%
正体2.9%
臍帯2.9%
西台2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人あり、老いたる妻に聞きて白髪を残し黒きを抜き、また若き妻に聞きて白髪を抜き白粉おしろいを面に塗り青黛せいたいまゆに描く
とにかく深山学士研究室の襲撃事件によりて、赤外線男の生態せいたいというものが、大分はっきりしてきた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もし桜がなかったらどうであろう、春風長堤をふけども落花にいななけるこまもなし、南朝四百八十寺、いらか青苔せいたいにうるおえどもよろいそでに涙をしぼりし忠臣の面影おもかげをしのぶ由もなかろう
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それは彼が麻痺状態まひじょうたいおちいったがためであった。彼は、もう自分で考えることもしゃべることもできず、一個の機械とかわらぬ生体せいたいとなってしまったのである。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今の世事せいじの成行を目撃せしめたらば、必ず大いに驚駭きょうがいして、人倫の道も断絶したる暗黒世界なりとて、痛心することならんといえども、いかんせん、この世態せいたいの変は、十五年以来
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「四十前後の良い男でございました。何より色白の顏と、青岱せいたいを塗つたやうな、兩頬の青髯の跡が目立ちました」
「まだ君には言わなかったかしら、僕が声帯せいたいを調べて貰った話は?」
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
帝のためひそかに図る者をばたれとなす。いわく、黄子澄こうしちょうとなし、斉泰せいたいとなす。子澄は既に記しぬ。斉泰は溧水りっすいの人、洪武十七年よりようやく世にづ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東角門の言は、すなわち子澄七国しちこくの故事を論ぜるの語なり。子澄退いて斉泰せいたいと議す。泰いわく、えん重兵ちょうへいを握り、かつもとより大志あり、まさこれを削るべしと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「アドロ彗星というのは、天然の彗星なんですか。それともこの怪星ガン——いや、失礼しました、ガンマ星のごとく、人工的に建造された星体せいたいなのですか」
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
正体せいたいの仮名に対するもので、「か」ならば「か」は正しい形として「〓」とか「〓」とかいうもの、まだ幾らもありますが、こういうものを「か」のかわった形と認め
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
臍帯せいたいを切りはなしたまま、赤ん坊を、夫人の両脚の間に横わらせて置きましたから、私は、産婆に産湯の用意を命じ、看護婦を本邸に走らせてT氏に異変を告げさせました。
印象 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
泰不華元帥たいふかげんすいはその当時西台せいたい御史ぎょしであったので、その事件の記録に朱書きをして、「鬼贓」としるした。鬼の贓品という意である。