“しやうたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正體61.9%
昌泰9.5%
正体9.5%
正躰9.5%
生体9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんとゆつても、まるで屍骸しんだもののやうに、ひツくりかへつてはもう正體しやうたいなにもありません。はりすゝもまひだすやうないびきです。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
○去年とは昌泰しやうたい三年なり(延喜元年の一年まへ)其年の九月十三夜、 清涼殿に侍候じかうありし時、秋思といふだいを玉はりしに、こゝろにことよせていさめたてまつりしに
僕にも時々夏目なつめ先生の書を鑑定かんていしてくれろと言ふ人がある。が、僕の眼光ではどうも判然とは鑑定出来ない、唯まつ赤なせものだけはおのづから正体しやうたいを現はしてくれる。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
夜更よふけから、しばらく正躰しやうたいうしなつたが、ときらずわれかへると、たちま第三番目だいさんばんめつくりはじめた、……ときほこらまへ鳥居とりゐたふれて、ちたるなはは、ほろ/\とれてあともなくる。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もう殆んど生体しやうたいもなく酔つてゐると見へて一挙動/\が、夥しくテンポの鈍い注意深さに囚はれてゐる見たいであつたが、箱の蓋は先程さつきから開け放しになつてゐるのも承知であつたらしく
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)