“世態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せたい71.4%
せいたい14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治の革命起りて世態せたい人情たちまち一変するや江戸の美術工芸にしてよく今日までその命脈を保てるもの実に芝居と踊三味線おどりしゃみせんとあるのみ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なおかつ一世を瞞着まんちゃくして得々とくとく横行すべきほどの、この有力なる開進風潮の中にいながら、学校教育の一局部を変革して、もって現在の世態せいたいを左右せんと欲するが如きは
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あわてて火鉢の前にしょうずる機転の遅鈍まずきも、正直ばかりで世態知悉のみこまぬ姿なるべし。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)