世態せいたい)” の例文
なおかつ一世を瞞着まんちゃくして得々とくとく横行すべきほどの、この有力なる開進風潮の中にいながら、学校教育の一局部を変革して、もって現在の世態せいたいを左右せんと欲するが如きは
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今の世事せいじの成行を目撃せしめたらば、必ず大いに驚駭きょうがいして、人倫の道も断絶したる暗黒世界なりとて、痛心することならんといえども、いかんせん、この世態せいたいの変は、十五年以来
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今の世態せいたい、はたして不遜軽躁に堪えざるか、自主独立の精神に乏しきがゆえなり。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
漢楚かんそ軍談のむかしと明治の今日こんにちとは世態せいたいもとより同じからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)