“世事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せじ63.2%
せいじ36.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お登和や安心するがいい、広海さんの方で名案が出たよ。小山君、さすがに広海子爵は世事せじに老功だけあって我々とは考えが違う。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
戒厳令布かれたる号外売る鈴の音かまびすしき裡に在りて、泰然釣を垂れ、世事せじを一笑に附し去りて顧みず。釣者誠に仙客せんかくなるかな仙客なるかな。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
世事せいじ紛紜ふんうんとして慨嘆を長うす、人情浮薄にして日に推移す。知るやいなや十ゆう三年の後、頑鈍がんどん依然としてひとを守るを。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
世事せいじようやく繁多なるに際し、政治家の一挙一動のために、併せて天下の学問を左右進退せんとするの勢なきに非ず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)