“せいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青磁48.5%
世事10.6%
清二7.6%
清次7.6%
政事4.5%
政治3.0%
生時3.0%
盛事3.0%
盛時3.0%
青二1.5%
制辞1.5%
悽而1.5%
成事1.5%
生児1.5%
青瓷1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その額の下や軸の前に、或は銅瓶どうへいに梅もどきが、或は青磁せいじに菊の花がその時々で投げこんであるのは、無論奥さんの風流に相違あるまい。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
世事せいじようやく繁多なるに際し、政治家の一挙一動のために、併せて天下の学問を左右進退せんとするの勢なきに非ず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しょうちゃん、かんにんしてね。ぼく、とんぼをったらあげるから。」と、清二せいじは、あやまりました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつか田中貢太郎こうたろう氏の小説で一役ふられているのを読んだようにも覚えているが、元治元年の秋鎌倉で英国士官バルドウィン少佐、バード中尉の両名を殺した清水清次せいじ
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
政の字の広き意味にしたがえば、人民の政事せいじには際限あるべからず。これを放却して誰に託せんと欲するか、思わざるのはなはだしきものというべし。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
源頼朝みなもとのよりともが、鎌倉かまくら幕府ばくふをひらいてからは、日本にっぽん政治せいじ武士ぶしがおさめていて、天皇てんのうはただのかざりにすぎなかったのですが、このときから
このムラサキは、山野向陽さんやこうようの草中に生じている宿根草しゅっこんそうで、根は肥厚ひこうしていて地中に直下し、単一、あるいは枝分えだわかれがしている。そしてその根皮こんひが、生時せいじ暗紫色あんししょくていしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
記紀きき、六史以下、参考の書籍が世に乏しいこと。また、学者は多いが、史筆しひつの人材は、極めて、稀であること。次に、そういう計画は、まことに当代の盛事せいじにはちがいないが、莫大な費用を
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忍剣にんけん恵林寺えりんじにいたころ、一年ひととせ、その盛時せいじを見たことがあるので追憶ついおくがふかい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……猫の頭のようだが、しかしそんなものは見えないではないか」なんという気持ちのわるいことだろう、と青二せいじは思った。
透明猫 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いつも通りなれた崖下を歩いていた青二せいじだった。
透明猫 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その制辞せいじは「孔門以徳行為先こうもんはとくかうをもつてさきとなし文章為末ぶんしやうをすゑとなす爾既徳行無取なんぢすでにとくかうのとるなし文章何以称焉ぶんしやうなんぞもつてしようせられんや徒負不羈之才いたづらにふきのさいをおふ罕有適時之用てきじのようあることまれなり」と云うのであった。温は後に隋県ずいけんうつされて死んだ。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
悽而せいじたる竹藪の影
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
成事せいじかず、遂事すいじいさめず、既往きおうとがめずというおしえもあるから、わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
婦人はやがて烈しき産痛の後に分娩すれば、生児せいじに乳をませる。小便をさせる。始終汚れた襁褓おしめを取り換えてやらなければならぬ。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
「こっちへ参れ、薩摩さつま青瓷せいじを見せる」
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)