“せじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世辞56.1%
世事21.1%
世辭19.3%
諂辞1.8%
諛辞1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此家こゝ世辞せじかひる者はいづれも無人相ぶにんさうなイヤアな顔のやつばかり這入はいつてます。これ其訳そのわけ無人相ぶにんさうだから世辞せじかひに来るので婦人
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
戒厳令布かれたる号外売る鈴の音かまびすしき裡に在りて、泰然釣を垂れ、世事せじを一笑に附し去りて顧みず。釣者誠に仙客せんかくなるかな仙客なるかな。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
二十三といふ若盛り、純情家らしくて危な氣はありますが、その代り世辭せじも驅け引もないと言つた、生一本の良い男です。
今の言葉を若しやお諂辞せじとでも取られたかと思つたのだらう。手は無意識に先刻さつきの手紙に行く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは全く諛辞せじでない。その人の心の底からいうて居ったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)