“生時”の読み方と例文
読み方割合
せいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隆三は恩人に報ゆるにその短き生時せいじもつあきたらず思ひければ、とかくはその忘形見を天晴あつぱれ人と成して、彼の一日も忘れざりし志を継がんとせるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
このムラサキは、山野向陽さんやこうようの草中に生じている宿根草しゅっこんそうで、根は肥厚ひこうしていて地中に直下し、単一、あるいは枝分えだわかれがしている。そしてその根皮こんひが、生時せいじ暗紫色あんししょくていしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)