“政事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつりごと83.3%
せいじ12.5%
しおき4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曽家の花村甚五衛門と云えば、並ぶ者なき大智者で、木曽三十里の政事まつりごとを、一身に扱う器量人、主人勝りの武士さむらいであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頼みざる段不埓ふらちの至りなるが併し理左衞門天下の政事も大小名の家の政事せいじに二ツは是なく其方は長門守家にては此越前守同樣の役儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「やはり、そうだったか。いや、そうあるほうが当然だ。大湊の藤代長右衛門は、叔父か甥になるひとだそうだが、船もろとも遠国へ持って行って、舟子一人、帰してよこさぬような悪い政事しおきでは、誰にしも、勘弁なりかねるから」
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)